合格体験記

京都大学経済学部文系(世界史選択)合格体験記 (京大紅萌会塾生A君)

経緯

やりたいことがなかった自分は、学びたいことではなく知名度で大学を選んでしまったために中退と迷走によって三浪にまで及んでしまいました。高3の夏まで勉強はおろか、何かを根気強く続けたことのない自分はメンタルが弱いうえに、自身に適した勉強法や塾の形式すらわかりませんでした。
一浪のとき、クラス授業で大勢に囲まれるのがストレスだったせいで(大手予備校S)が合いませんでした。
二浪目では参考書による自習に重きを置いた(T塾)にも通いました。しかし自宅での勉強は自分を律することが出来ず、勉強時間が圧倒的に足りなかったために不合格となりました。これらの失敗で自分に必要なのは自分の逃げ道をふさぐ年中利用できる自習室と、信頼できる先生による一対一の授業だと気づき、三浪目に入塾したのが京大紅萌会です。京大は難関ですが、かといって大多数が2,3浪するほどむずかしい学部というわけではありません。自分が現役のとき校内で下から2,3番目だったためにツケを返していただけです。

以下は大手塾などに通うも偏差値60台で足踏みをして焦っている、偏差値70を超えたい人たちに向けたメッセージです。この塾なら超えられます。

京大数学対策(数学の勉強法)

京大に限らず点数の振れ幅が大きくて多くの受験生が不安を覚えると思いますが、本当にごく一部の難問を除けば解けない問題はないと思います。7月から毎週一年分の京大過去問、あるいは京大模試を解き続けたことでたいていの問題に見慣れてしまって数学へのストレスはなくなりました。最初は全く解ける気がしなかったにもかかわらずです。三浪目だからその時期から過去問にとりくめたのでは?という疑問はもっともですが、ここに関しては偏差値が60を超えているなら果敢に取り組むべきです。完璧主義のきらいがあった自分は標準問題精巧をしあげてから~、初見用の問題が減ってもったいない~など遠回りをしましたがどうせ復習するころには忘れているか、覚えていたら本番でも解けるので問題はありませんでした。最終的に25年分の過去問と模試をごく一部の難問を除いて8割程度解けるようにしました。忘れていても前日にざっと目を通せば一時的に暗記率9割越えです。たいてい何とかなります。
何とかするための方法(本番で最も怖い、とっかかりもわからない問題に対する対処法)は経験則と、「世界一わかりやすい京大数学」でつかめました。数学に関しては塾の先生の授業で劇的に変わるというより解いて理解した数こそすべてだと勝手に思っています。しかしレベルの高い塾の先生はその補助を最大限してくれます。授業は週一で受けていました。

京大英語対策(英語の勉強法)

個人的に京大紅萌会で最も頼りになったのは英語と国語の二科目でした。採点基準もわからず絶えず先生に添削してもらわないと学力の向上が見込めないこの科目において、大手塾では不可能なほど密に解答を見てもらうことが出来ました。長文を読めてはいるが答えの質が低かったり、和文英訳での参考書ではあまり言及されない要点を授業のなかで徹底的に矯正、教授してもらえます。自分は長文と和文英訳をべつで授業を受けていました。月曜に和訳、木曜に長文読解です。京大レベルの問題の全文訳(下線部以外は口頭)を毎週課されることで嫌でも実力が付きます。少なくとも衰えることはないです。長文は最終的に60の長文(25年分くらい)をこなし、何度も音読し、和文英訳も模試と過去問合わせて25年分ほど取り組みました。それだけやると模試では英作文ゼロ点でも、ずっと長文二問と和文英訳で6割弱だったので自由英作次第で受験で戦えると思います。(京大は出題形式が変わるので自分は本番直前まで自由英作の勉強をする気になれなかった)

京大国語対策(国語の勉強法)

自分は現代文はおすすめされた「減点されない現代文」という参考書だけをこなし、紅萌会では古典を授業でうけました。古典はどれだけ単語や文法、知識を固めようが一生不安がぬぐえない科目でした。しかし塾で20年分の京大過去問と、20年分のセンター過去問をこなし、音読していくうちに、センターは8割、京大国語は5割を下回らないようになりました。徹底して回答の粗を矯正され、赤本や参考書にはのってない京大紅萌会の先生の知識による出題文の背景補足が理解を助けてくれました。授業の全文訳と日々の音読のおかげで過去に自分がつまずいたところが徐々に減っていくのを実感しました。
ここからは所感ですが、古典は武器にするというより足を引っ張られない程度に仕上げておく意識で勉強しました、配点的にも難易度的にも。数をこなした甲斐あってか自分の年では模試と同じ問題が出たので期待以上の点数になりました。復習、というより勉強量が報われた気がしてよかったです。周りも同じく得点してきますが逆に言えばできなきゃ一方的に負けてしまいます。
現代文は参考書の出来が良すぎるのでたまに不安な解答を先生にみてもらう以外特にとりくみませんでした。記述ができるようになるとセンター試験(共通テスト)の点も上がって百点中94点となりました。周りもあまり点が取れないと思うので気負いすぎず、さぼりすぎず取り組めばいいと思います。

京大世界史対策(世界史の勉強法)

日本史や地理ではなく世界史を選んだのは、選択したときの高2の学力がゼロだったので日本史を捨てるのにためらいがなかっただけです。しっかり勉強したから日本史を捨てがたく思う人はそれでいいと思います。ポジショントークで申し訳ないですが、世界史のいいところを上げると年々易化してセンター試験レベルの問題しか聞かれず、記述もその手の参考書をこなせばまだ書ける内容が出題されるようになり、予測がしやすくなったために塾での模試がそのまま出題されるなどあまりプレッシャーのかからない科目だと思っています。他人と差がつきにくいとも言えますが。
300文字の記述のコツがあるとすればこれもこなした数です。書きたい内容をおぼえていても取捨選択が出来ず点を取りこぼすことがあります。しかし時間は有限なのでキーワードだけおさえて時代の流れを周辺知識とともに脳内で参考書や模試の解答を再現できれば十分だと思います。過去問は全くときませんでした。出ないので。
以下使用した参考書
「実力をつける世界史100(一問一答で、本番であまり出題されない難問が多かったが、世界史にかなりの自信は持てた。難化にも対応できると思うが自分の年に限れば過剰だった)」
「世界史論述トレーニング(Z会)(本番にここからドンピシャで一問当たった、志望が京大でなくとも無駄になることはない基本的なところがおさえられててよかった。)」
「世界史一問一答(基礎レベルであれば正直何でもいい、完璧にすべき)」
「京大紅萌会論述対策世界史プリント(京大世界史満点合格の人が残した京大紅萌会にあるプリント)」

最後に

京大は現役の時は挑戦する気にもならないほどの高みにありましたが、受験勉強の延長線上にある以上不可能ではないんだなと今になって思います。過去問と向き合って、信頼できる先生たちの助力とともに努力すればゴールはいつか見えてきます。自分は高校を卒業してから京大というゴールが見えるまで2年、受かるのにさらに1年かかってしまったけど、偏差値30からでもここにたどり着けるのだと皆さんに確信をもって発信出来てよかったと思います。
お金のかかる浪人を許してくれた両親と、6,7時間の勉強で音を上げる軟弱な自分を合格まで導いてくださった京大紅萌会の先生方に感謝を。ありがとうございました。

合格体験記

京大紅萌会にはこの他にもたくさんの合格体験記が置いてあります。

また、HP掲載用の合格体験記は一部改編、省略しています。
HP掲載用では伏字にしている内容や、HPには掲載していない参考書等もあります。

紅萌会の合格体験記

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