京都府立医科大学合格体験記(洛星高校)
学習塾京大紅萌会で学んだ「新田章」くんの合格体験記(現役合格)です。
新田君、合格おめでとう!
紅萌会の竹位塾長と新田君
京都府立医科大学医学部医学科合格体験記
新田 章
この一年の感想は一言で言い表すと厳しかったという感じでした。まず、スタート地点からして周りの人たちから大きく遅れた感じで、最初の志望校である愛媛大学医学部もE判定、学内(洛星高校)でも150位前後で、絶望感満載でした。学校の先生からも確実に一浪すると言われておりました。そんなときに同じクラブにいた友達から紅萌会の存在を知り、そこで頑張り始めて合格まで漕ぎ着けた感じです。
新田君を紅萌会に誘ってくれた友達も現役で第一志望の名古屋大学工学部に合格しました。二人とも合格おめでとう!by京大紅萌会
~数学~
紅萌会で体験授業を受けたのが数学でした。分野は場合の数と確率でした。ちなみに合否を分けた一題も確率でした。条件付き確率がなんなのかで詰まっていたあの頃が懐かしいです。数学に対する理解度は一定あったが何よりも演習量不足で他の科目にも普通に影響してくるレベルでした。そこから数学が一定できるようになるにはやはり、演習をとにかくするしかありませんでした。(数をこなすのではなく、数学の問題として要点をおさえた問題を正しく解けるようにすることに力を注ぎました。)時期ごとになにをしていたかを説明します。(紅萌会では入塾してすぐ、年間計画、月間計画、週間計画を立てます。講師の質や予想問題などの豊富さもさることながら、この授業計画も紅萌会で学ぶメリットの一つだと思います。⇒紅萌会について)
・3月~夏半ば
紅萌会で作っていただいたカリキュラム通りに、基本とさらに基本をしていました。学校の授業のほうでは大学の二次試験の問題なんかを演習していたので正直両立させるのはしんどかったです。基本の問題はだいたいできることが多く、"飛ばしたいな~、退屈だな~"と思っていたことが多々ありました。結論から言うとやってなかったら一浪はしていました。基本が出来ているからこそいろんな問題に対処できるのであり、このことは裏切らないと言っておきます。この時期の演習が次の時期の二次演習に大きく貢献したと思います。演習に付き合って頂いた紅萌会の両先生方には感謝です。
・夏後半~秋
弱点である整数、図形と方程式の演習を重点的にしつつその他の演習をこなしていました。整数は先生とともに多くのバリエーションの問題を解いて、問題を見てどんな風に解答へたどりつくかの多くのパターンをマスターし、同時に整数分野の思考力を鍛えました。(今年のセンターはパターンのなかでもとても簡単な部類でした。残念です。)その他の分野については新数学スタンダード演習で演習して、あとは紅萌会が用意してくれた教材(問題)を使わせて頂き、いわゆる難関校レベルの問題にも積極的に手を出していきました。
・秋~冬
ここで志望校の超上方修正をしました。(愛媛大学医学部→京都府立医)こんな自分の無茶苦茶な要望にも両先生とも苦笑い(顔がひきつっていたような)しながらも僕の新たな志望校のために授業の最適化をしてくださりました。今までとは一転府立医のために数学Ⅲ一点に絞った授業に早変わりでした。数Ⅰ・A・Ⅱ・Bは自分で必要に応じてやりました。やさしい理系数学(優しくない問題もあります)、と紅萌会から提供される数学Ⅲのお世話になりました。数Ⅲの問題を解くための技術、思考シークエンス等を二つのテキストで丁寧に学びました。
・センター試験対策
多くの理系の人間にとってのセンターの壁である文系科目に時間を取られてあまり数学をやっていませんでした。紅萌会ではセンター直前対策の演習会があり、文系科目の余った時間で少し危うい数Ⅱ・Bの演習をしました。センター対策はそれなりにしたという感じで、マークのパックの演習と基礎知識の再確認といったぐらいで、授業のほうも時間のとれなさからセンターの過去問を解くという形になりました。今年のセンター試験は数Ⅱ・Bが特に難しく、演習会で演習していなかったならば大きく失点していたでしょう。
・二次試験(京都府立医科大学対策)
二次対策はとにかく数Ⅲをしていました。(やっていたことはセンター対策をする前と同じです。)府立医は数Ⅲを確実に出してくるので、数Ⅲをしていて、数Ⅰ・A・Ⅱ・Bは紅萌会から提供される問題と、過去問を解くぐらいでした。秋までの演習のおかげで本試のほうで出た確率の問題も周りは苦戦を強いられた人が多かったようですが、意外にもすんなり解けました(紅萌会のおかげです)。数学Ⅲについても今までの演習のおかげで点数がもらえる部分はほぼ全てもらえました。紅萌会からの問題と、優しい理系数学をマスターしたことにより取れる問題を確実に取るということができました。この時期には基本的に今までやってきたことの復習することで二次での自信につなげることが重要だと思い、その通りにすることで自分の力を出し切ることができました。
~英語~
僕は帰国子女でしたが英語が苦手でした。(周りの帰国子女に比べるとはるかに点数が取れていませんでした)紅萌会に入塾し、入試で点数を取るための勉強がスタートしました。春から夏までの間は紅萌会の計画通りにずっと文法を初歩から勉強し、授業のほうでは論理的に英語を訳す練習をしていました。教材は英文法のほうはリードB、授業のほうでは紅萌会の問題とポレポレ英文読解をしていました。一通り文法を押さえたら後はそれを使って英語を読むことができ、ポレポレに載っているような難しい英文を訳すことで複雑な構文にも慣れ、多くの英文に対応する力が付いたと思います。単語についてはずっとシステム英単語をやり続け、授業のたびにテストをしてもらって、載っている約2000語を覚えることにより十分に入試に対応出来たと思います。他には学校の授業の予習プリントを丁寧にしていました。
夏の間は夏の演習会(紅萌会の夏期講習)でドラゴンイングリッシュに載っている英文100文を覚え、シス単のチェックをしました。夏を終えるころに苦手な古文に授業の内容を変更したので、そこからはまったく新しいことはしませんでした。今までしてきたことの復習とシス単をやり続け、センター直前には基礎知識の確認をしていました。(Vintageで英語の文法や語法の確認)センターの演習は学校のほうで十分にできていたので自分では復習することに力を注ぎました。センターが終わった直後は紅萌会の問題とポレポレの復習をして、その後は授業では京府医の自由英作文対策のため、自由英作文を京府医と同じ形式で練習してたまに過去問を解きながら準備していました。正直英語は紅萌会でやったことを復習していることがほとんどでした。学校で出される演習プリントなどもポレポレや塾でやった問題と全く同じであったりしました。一年間紅萌会でやったことの多くを確実にできるようにして合格することが出来ました。
~物理~
春はひたすら(紅萌会の指示通り)自習も授業も物理のエッセンスを解いていました。あとはたまに教科書をみる程度でした。夏ぐらいにそれが終わり、それから物理の重要問題集を解き続けていました。紅萌会のほうでは名門の森を、たまに京大の物理などをまじえつつ解いていました。解く問題の選択はすべて紅萌会に任せて、自分のほうでは物理の重要問題だけをやり続けました。重要問題集や名門の森ではカバーしきれない知識を講師の方に補足していただくことで、かなり完璧に仕上がりました。また、多発する計算ミスに関しても講師のアドバイスのもと、極力減らすことができるようになりました。
~化学~
春からはリードαをやり続け、とにかく基礎的なことを固め続けていました。解らないところは紅萌会の講師に解説していただき、何とかできるようになりました。それからは化学の重要問題集を解き続け、終わってからは京府医の過去問をやりつつ、良さそうな他大学の過去問等を紅萌会で見繕っていただき、勉強していました。
~文系科目(センターに使った科目)~
・現代文
ひたすら学校の課題だけをやり、センター試験前には過去問をし、他にはとくに何もやりませんでした。点数は最低限必要なだけしか取れませんでした。夏から少しだけ現代文の力が上達しました。現代文の力を伸ばすには、時間が足りなかったというのに尽きます。
・古文
春から自分で文法や語彙といったとても基本的なことからやり始め、マーク模試のほうでもなかなか高得点を取ることができませんでした。夏に塾の授業のほうで古文を教えていただき、古文での問題の解き方を学び、古文の問題文をようやくある程度理解することを覚えました。そこからは古文のできが劇的に上がりました(竹位先生ありがとうございました)。センター試験でも満点こそ逃しましたが、9割取ることが出来ました。それまでは4割ほどしか得点できなかった古典が、授業を受けることでかなり伸びた実感がありました。
・漢文
文法を覚え、語彙を充実させてセンター試験に臨みました。夏の演習会では全ての文法を復習し、センター直前演習会では漢文の演習。そして、自分のほうではセンターの過去問を解いていました。しかし、それだけでは足りず、周りより多く点数を落としました。準備が足りなかったというのが正直な感想です。使ったのは学校の問題集等のみです。
・地理
とにかく最低限の点数が取れるように頑張りました。覚えるべきところは覚え、あとは地理の超重要問題の解き方の系統地理、地誌編に載っている約100問から地理の問題の解き方を習得しました。あとセンター直前演習で地理の演習を積んだおかげで、センター本試のほうでは目標通り最低限の点数を取ることが出来たと思います。
~二次試験での失敗~
僕は物理に大きな自信がありましたが、本番では物理を確実に解かなくてはという心理で少し(かなり?)焦って、結局物理は2/3近く白紙になりました。焦っていると計算がおぼつかなくなり、答を出した時点で間違っていることが分かり、ますます焦りました。このとき自分を助けてくれたのは防衛医科大学の入試で自分が数学でかなり白紙のまま終わってしまったという体験でした。防衛医科大学の入試のときと同じように、間違えたあとはとりあえず自分のできることをやろうという方針のもと、落ち着いて他の科目の問題を解くと、何故か合格しました。ミスしても落ち着いてやるといいことがあるのかもしれません。
~紅萌会での学習の有用性~
紅萌会での学習の利点としては第一に自分に合った学習ができるため、ロスが少ないという点があります。大手予備校の某SやKでは多数の生徒に対して一人の熟練の教師がおしえるため、授業のレベル自体は高いかもしれませんが、個々の生徒から見ると学習効率の面で多少の無駄が出てくるのに対し、紅萌会では一人一人の最適な学習をサポートすることができるのでとても良いです。特に学校の授業や他の塾の体験授業で無駄が目に余ると体感することがあった自分からすると紅萌会に入ったのはなかなか良い選択だったように思います。特に個人指導をする塾のなかでもここまで有能な教師を揃えている塾は様々な塾に体験授業を受けていても見なかったので、教師のレベル高さという点でも紅萌会は良かったと思います。紅萌会だからこそ僕は効率的な勉強ができて、短期間での学力の向上できたと思います。
~志望校変更の理由~
最大の理由としては親にそそのかされたということがあります。他には紅萌会で勉強していく中で愛媛大学医学部が余裕で合格できそうに感じ、勉強に対する緊迫感が減ったことや、自分の限界が気になったなどの理由があります。自分は危機的状況にあるという意識が僕の集中力を生み出すと考えたら、学力向上のためには必要だったのではないかと思います。とりあえず、親に言われたからでは自分のモチベーションに支障をきたすので、別の理由を挙げて頑張るのも大事かなと思います。そして親のほうから受験についてとやかく言い過ぎるのも受験する本人に悪影響を与えるので良くないように思います。
~モチベーションの維持~
学力を競えるライバルがいると手っ取り早いです。僕は春の模試で僕に抜かれるなどと思っていなかったであろう洛星高校のライバルを抜き、そのまま自分の方が学力高いかのように演出し相手と自分に火をつけてお互いに競いながら勉強していきました。自分の勉強に対する集中力向上のためやったことがあります。そのひとつはマラソンなんかでも使われる"あの電柱までは頑張って走ってみる"という方法です。集中力がある日はとことん、寝る時間を気にせずひたすら勉強し、集中力のない日もこれだけはやろうと決心しそれだけはやるというかんじでした。紅萌会で配られる一か月の学習予定表なんかも自分がこれくらいやらなくてはというように自信を奮い立たせるとともに自分はこれだけやったのだという実感を元にモチベーションの維持につながりました。学校のイベントも自分の勉強に支障が出過ぎないように全力をだせば良い息抜きになったように思います。あとは勉強をなるべく楽しむということですね。中高一貫校に入ってから5年間まともに勉強していなかったためにいろいろな能力がおちていましたが、勉強を楽しんで、なんとか勉強をやり続けるためのモチベーションが保てました。どんなときでも勉強をなるべく楽しんだことがモチベーション維持の秘訣かもしれません。
~最後に~
一年間ありがとうございました。自分ひとりではここまで到達することが出来なかったので、紅萌会にはとても感謝しています。