京大医学部合格体験記その6(化学の勉強法)化学(センター97/100、物理との合計で2次試験175/200)
化学は暗記と計算の両方が大切です。まずは理論科学をしっかりと理解してください。Mol計算や酸塩基反応や酸化還元反応などの基本を、安易な丸暗記に頼らないで身に着けてください。高2後半から高3の夏まで僕が使ったのは『化学重要問題集』です。基本から応用までの問題がそろっているいい問題集です。化学は多くの種類の問題を解き、解くスピードを上げることが大切なので、『力をつける化学(z会)』も解いていました。どちらの問題集も3回くらい繰り返して解きました。高3夏からは『化学Ⅰ・Ⅱの新演習』という問題集を解きました。毎日、理論、無機、有機を組み合わせて90分で解いていました。問題集の前から順に単元ごとに問題を解くと、最初の内容を忘れてしまうことがあるので、その対策です。この問題集はなかなか歯ごたえがある良問がそろっているので、実力がついた人にはお勧めです(標準問題が危うい人には苦しい問題集です)。僕は高3夏から1月までで3周しました。ちなみに、『化学Ⅰ・Ⅱの新演習』の著者は『化学Ⅰ・Ⅱの新研究』という参考書も出版しています。この本は「化学辞典」のようなもので、入試に説明付きで出てくるが高校の教科書に載っていない化学(レドックス・フロー電池やオルト-パラ配向性やメタンハイドレートなど)について詳しく解説しています。大学入試という観点では買わなくても支障はないですが、純粋に化学が好きな人は持っていてもいいかもしれません。
センター後は、物理、化学の2次試験の過去問や模試の過去問を使って、2教科3時間で問題を解いていました。僕はいつも物理を1問25分×3問、化学を12は1問25分×2、34は1問20分×2、合計165分で解き、残り15分で有効数字のミス、化学式と構造式のミス(特に有機化学の水素の数)、単位のミス、計算ミスを確認していました。本番では、解けない問題があっても深追いするのではなく、見直しによって自分が解けた問題の正答率を上げるようにしてください。